メトド コリーノ

メトド コリーノ*とは生食用およびワイン醸造用ブドウの革新的な栽培方法の集大成です。

この方法は土壌の活力を高めながら、栽培地の環境を守り、そこで働く人、周辺で暮らす人

そして消費者の健康まで包括的に守ることに目指したものです。

この方法により、ブドウとワインを作るという枠を越え、長年培われた生産地の文化やその地で暮らす人々の生き方を守り、ブドウ畑が織りなす美しく調和の取れた景観を保護し、本来もっと長生きするはずのブドウの寿命を伸ばすといった、栽培地にとって貴重な財産を育む事につながります。もちろん生産者に正当な利益をもたらす事は、言うまでもありません。

メトドコリーノは流行に左右されることなく、栽培地で歴史的に栽培されてきた品種と土地の

条件に合う最適な栽培方法を選択することで、その地独自の自然環境と景観を守る事を目指した画期的な栽培法でもあります。

栽培は専門的な知識と経験をもった生産者により自然に負荷をかけることなく、持続可能な方法で行われ、健やかで高い品質と、豊富なポリフェノール類などに代表される高い栄養素を兼ね備えたぶどうが生まれます。持続可能な方法とは、地力、水など貴重な資源を奪うことなく育み

ながら、産地ならではの個性をもったブドウを安定して収穫出来ることを意味します。

農園生産活動と製品における持続可能性の評価は、QBS(土壌の有機的品質)とカーボンフット

プリントの2つの指標を用いて目に見える形で示されます。

栽培の初めから終わりまで、表土の保護に使われる干し草を始めとする植物資材は農園内で出来る植物だけを用いる完全閉鎖式であることも重要です。

ワイン造りは土地に根付いた野生の酵母とバクテリアによる自然発酵により始まり

その後のオリ引きと熟成は熟練の技と経験をもったワイン職人に委ねられます。

産地がもたらす本来の味を矯正したり、ワインの自然な変化を妨げるいかなる種類の添加物も

化学的、物理的な処理も一切行いません。

ブドウだけがワインの原料であり、自然に任せることなく、ワイン職人が主役となって

ブドウからワインという他に代えがたい健やかな食品を生み出すのです。

* ロレンツォ コリーノとアントネッラ マヌーリにより特許申請並びに商標登録済み。